印旛沼流域水循環健全化会議(通称:健全化会議) は、印旛沼に関係する住民・市民団体、専門家、関係機関、行政等により構成された会議です。印旛沼・流域の抱える多くの課題(水質や生物、治水等)を解決するため、2001(平成13)年に設立されました。
健全化会議では、“水循環”をキーワードとして様々な課題の解決をはかるため活動を展開しています。
“水循環”とは、水の流れと循環やその循環の過程で生じる諸現象のことです。
印旛沼だけでなく、印旛沼と流域のつながりを考えながら、治水・水質・生態系・親水などが適切なバランスをとって共に確保されている状態“流域の健全な水循環系”を目指しています。

多くの関係者が共に活動するためには、共通認識を持つことが必要です。
そこで、2004(平成16年)2月に「印旛沼流域水循環健全化 緊急行動計画」を策定しました。
緊急行動計画は2010(平成22)年度を目安とし、当面できる取り組みを効率的かつ集中的に実施するための指針です。
(緊急行動計画の内容はコチラ からダウンロードできます。)
緊急行動計画の策定以降、各主体が様々な取り組みを実施し、モデル地域でのみためし行動の展開や印旛沼わいわい会議の開催など、一定の成果を挙げてきました。
また、2003(平成15)年1月には、主に印旛沼内での水質改善対策の検討・実施に特化した「水質改善技術検討会(通称:水質検討会) 」も設立され、流域対策と沼内対策の二本柱で進めてきました。
主な取り組み内容は次の通りです。
・みためし行動 :モデル地域で実施することで、取り組みによる効果を検証。9つの行動を実施
・印旛沼わいわい会議 :市民団体が主体となって運営する、住民と行政の意見交換の場
・印旛沼再生行動大会&環境フェア :印旛沼での取り組みを広く知ってもらうためのイベント
・沼内の水質改善 :沼内で実施できる水質改善方法の検討・実施(水草再生など)
しかし残念ながら、これらの取り組みを行ってきても、印旛沼・流域の状況が劇的に改善するにはまだ至っていません。
昭和40年~昭和60年頃に約20年かけて悪化してきた印旛沼・流域の環境は、数年という短期間では再生できないということです。
そこで、現在から約20年先である、2030(平成42)年度を目標年次とした長期計画、「印旛沼流域水循環健全化計画(通称:健全化計画)」を2010(平成22)年1月に策定しました。
本計画には、約5年にわたり緊急行動計画を実施しながら得られた成果・課題や、イベント等で集めた住民の方などの多くの意見が盛り込みました。
まさに、印旛沼・流域関係者全員でつくってきた計画と言えます。
(健全化計画の内容はコチラ からご覧ください。ダウンロードはコチラ から。)
健全化計画は、目標年次までに目指すべき、将来の印旛沼・流域のイメージと目標を定め、目標達成に必要な取り組みと、着実な計画推進の仕組みを掲げています。
また、2030(平成42年)までの取り組みを全て決めることは困難なため、計画期間を約5年ごとに区切り、各期で行動計画を策定しました。
健全化計画策定と同時に、「第1期行動計画(案)」を策定しました。第2期以降の行動計画は、今後、各期末に計画の進捗状況を踏まえながら策定します。
なお、「第1期行動計画(案)」は、「実施しながら、より効果的な取り組みに見直し、常に更新していく」ため、“案”を付した形での策定としています。
(第1期行動計画(案)の内容はコチラ からご覧ください。ダウンロードはコチラ から。)

健全化計画および第1期行動計画(案)が策定され、その計画を“実践”していく段階に入っています。
より着実に計画を推進するため、健全化会議・水質検討会の体制や規約等を見直しました。
新しい体制は次の通りです。(旧体制はコチラ )

これまで同様、健全化会議の大きな枠組みに、「委員会」と「水質検討会」を据え、互いに連携し情報を共有します。
委員会の下には、各ワーキング座長から構成される行動推進部会を新たに設置し、ワーキング同士の連携の強化や、進捗管理等を進めます。
ワーキングは、健全化計画で掲げている“8つの重点対策群”に関連する内容としています。ワーキングが中心となって、重点対策の実施を強力に推進していくものです。
また、今後は、印旛沼に流入する河川流域単位で考え、取り組みを進めていくための、「支流域ワーキング」や、市民活動の拠点となる「サポートセンター(仮称)」を立ち上げに向けた検討を行っていく予定です。
(メンバー表はコチラ をご覧ください。)
水質検討会は、印旛沼の水質改善を進めるため、印旛沼の水質形成機構 を解明し、効率的な事業・施策を検討することを目的に設置しています。
特に重要と考えている事項の検討は、下部組織として2つのワーキング:水草再生ワーキング、水質改善工法検討ワーキングを設置しています。
水草再生ワーキングでは、印旛沼で消失してしまった沈水植物を再生させるための取り組みを、水質改善工法検討ワーキングでは、考えられる複数の水質改善対策の内、印旛沼に適応可能でかつ効果的な対策の検討を行っています。
(メンバー表はコチラ をご覧下さい)