印旛沼では治水・利水を目的とした印旛沼開発事業(昭和43年竣工)により沼に水を蓄え(貯水池化)、その結果、平均水位がかつての沼水位よりも0.6~0.7m程度上昇しました。現在、水門や排水機場を操作することで、沼の水位は一定に管理されています。
沼水位の上昇と水位変動の減少は、水質悪化と相まって水生植物群落の衰退を招き、これが更なる水質悪化を引き起こしました。また、水際エコトーンの減少により生態系が単調・劣化し、印旛沼の生態系へ悪影響を引き起こしました。
このような背景から、印旛沼の水位をかつての水位変動の状況に近づけることで、水生植物群落の再生や沼の流動化の促進、湧水の復活といった効果が生じ、その結果として、印旛沼の水質が改善することをねらいとした取り組みを行いました。
■環境に配慮した管理水位の低下(変動)
水門や排水機場を操作することで一定に管理されている印旛沼の水位(管理水位)を、利水に大きな影響を与えない範囲で、一定の期間、低下(変動)させ、その期間に生じた現象や改善効果についてモニタリングを実施しました。

図 印旛沼の水位低下状況(2004~2007実績水位、2008・2009水位低下)
※水面に到達する全光量子量のうちの21%の光量子量のことで、植生の発芽に必要とされている。

図 水位低下と21%光量子の到達範囲の関係 (イメージ)